こんにちは♪
立川レディース鍼灸マッサージはるはるの高山です^^
最近、特に朝晩が冷え込むようになってきましたね。
この時期、「ぎっくり腰」でお悩みのお客様が急増しています。
「朝起きたら腰が…!」
「ちょっとかがんだだけなのに…!」
そんなご経験、ありませんか?
今回は、そんなつらい症状を予防・改善するために知っておきたい、体のつながりについてお話しします^^

突然襲う恐怖!「ぎっくり腰」何が起きてるの?
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛症」と呼ばれます。
これは、急激な腰の痛みを指す総称であり、「急性腰痛」や「腰椎捻挫症」とも呼ばれます。
海外では「魔女の一撃」とも呼ばれるほど、突然やってくる激しい痛みが特徴です。
一度経験した方は「二度と経験したくない」ですし、まだ発症したことがない方も「絶対避けたい」ですよね…!
〜 要注意!こんな時に起こりやすい 〜
・朝の洗顔で前かがみになった瞬間
・床に落ちたものを拾おうとした時
・荷物を持ち上げようとした時
・くしゃみやせきをした拍子に
・長時間のデスクワークの後、立ち上がった時
「え、こんな些細な動作で?」と、驚かれるかもしれませんが、些細な動作で発症するのは、日常の小さな負担が積み重なって限界を迎えた結果なんです。

原因は筋肉の緊張と炎症
ぎっくり腰の多くは、腰周りの筋肉や筋膜が過度に緊張し、小さな損傷や炎症を起こすことで発症します。
寒さで体が硬くなりやすい今の時期は、特に要注意です。
また、「ぎっくり腰」と聞くと、「動けないほどの激痛なんでしょ?」というイメージを持つ方も多いですが、実は、痛めた部位や炎症の程度によって重症度はさまざまです。
一歩も動けないほどの強い痛みを伴うケースもあれば、「動けるけれど痛い」「立ち上がる瞬間だけズキッとくる」という軽いタイプもあります。
一般的には、軽症〜中等度であれば1週間〜10日前後で動けるようになることが多いです。
ただし、痛みが2週間以上続く場合や、脚のしびれ・力の入りにくさ・排尿の異常を感じるなどがある場合は、椎間板ヘルニアや骨の圧迫骨折など別の病変の可能性もあるため、整形外科でレントゲンやMRIを撮るのが安心です。

体はつながっている!「バックライン(SBL)」という筋膜
ここで知っておいていただきたいのが、「筋膜」のお話です。
筋膜とは、筋肉を包んでいる薄い膜のことで、全身をボディスーツのように覆っています。

バックラインの流れ
足の裏 → ふくらはぎ → 太もも裏 → お尻 → 腰 → 背中 → 首 → 頭
体の背面を、「足の裏」から「頭頂部」まで一本のラインでつなぐのが「スーパーフィシャル・バックライン」と呼ばれる筋膜のつながりです。
私たちの身体は、バラバラのパーツではなく、“筋膜”というシートで全身が包まれ、連動して動いているのです。そのため、どこか一箇所が緊張すると、連鎖的に他の部分にも影響が出てしまいます。
「腰が痛いのに、足裏?」の不思議
例えば、ハイヒールを履き続けてふくらはぎが硬くなると、そのこわばりがバックラインを伝って腰まで影響することがあります。
逆に言えば、腰だけでなく、足やお尻のケアも腰痛予防につながるということ。
これが、体をパーツではなく「つながり」として捉える視点です。

画像:『アナトミー・トレイン 第2版〜徒手運動療法のための筋筋膜経線〜』(トーマス・W・マイヤーズ著/医学書院)より引用
鍼灸治療でよく登場するツボ「委中(いちゅう)」
続いて、東洋医学の視点から人体のツボ(経穴)と流れ(経絡)を見ていきます。
東洋医学には、「腰背は委中に求む」という有名な言葉があります。
これは「腰や背中の痛みは、委中というツボで治療せよ」という意味です。

委中ってどこにあるの?
位置: 膝の裏側、ちょうど膝を曲げた時にできるシワの中央にあります。
触ってみると、少しくぼんでいる場所なのですが
そう…!まさに、バックラインの途中にあるツボなんです!
鍼灸やマッサージを受けたられた際、膝の裏あたりを触られて、あまりの硬さ・痛さに悲鳴をあげた経験がある…
なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか?

なぜ委中が効くの?
委中は「膀胱経」という経絡(体のエネルギーの通り道)上にあり、腰や背中とダイレクトにつながっています。
〜 ここを刺激することで 〜
• 硬くなった太もも裏やふくらはぎの緊張がゆるむ
• バックライン全体の流れが緩和される
• 腰への負担が軽減される など
膝裏というちょっと意外な場所ですが、腰痛予防の強力なサポーターなんです!

画像:『ツボ単』(経穴取穴法)より引用
筋膜や経絡のつながりを知ったところで、次回は、簡単にできるセルフケアをお伝えしていきます^^
日々の生活にぜひお役立てください☆
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