「朝からだるい」
「やる気がわかない」
「手足が冷えてつらい」
冬になると、こんなお声が増えてきます。
気温の低下・乾燥・日照時間の少なさによって、身体のエネルギーがじわじわ削られやすい季節がやってきましたね…!
東洋医学では、この”エネルギー”を「気(き)」と、身体を温め動かす「陽気(ようき)」で捉えます。
どちらも冬に最も消耗しやすく、「電池残量が減った体」の原因になります。

エネルギー不足(気虚)のサイン
・朝起きるのがつらい
・集中力が続かない
・すぐ疲れる
・だるい
・食後に眠くなる
・風邪をひきやすい
・声に元気がない
いわゆる”バッテリー切れ”の状態。これが冬の不調の土台になりやすいのです。
そして、冬にとくに増えるのが下記の「陽虚」のサインです。
温める力の低下(陽虚)のサイン
・手足の冷え
・下半身のむくみ
・冷えによる生理痛の悪化
・胃腸の弱り
体を温める力が弱ると、いくら温めてもすぐ冷える、疲れが抜けない、肩こりが悪化するといった状態になり、冬の不調を長引かせてしまいます。

気虚でお悩みの方の共通点
「がんばりすぎ」です。
忙しすぎ、気を張りすぎ、ストレス溜めすぎ、眠らなすぎ、目を使いすぎ、人に気をつかいすぎ、食べ過ぎ、食生活乱れすぎ…など、思い当たることがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
〜すぎることは、「気」を消耗させます。どうか、何事もほどほどに。
これらは、どれも少しずつ体のエネルギーを奪うため、冬の不調は「突然」ではなく「積み重ね」の結果として現れます。
だからこそ冬は、がんばるよりも“チャージする時間”をつくることが大切です。
整え方のポイント
・胃腸に負担をかけない
・冷やさない
・深い呼吸を取り戻す
・無理な運動より、やさしい負荷
・しっかり眠る(過労を避け、とにかく早寝)
単純だと感じるかもしれませんが、この5つの土台が整うだけで、体の電池残量は自然と回復していきます。
気虚体質の方は、エネルギーをつくる力が弱く、大量の汗をかくことは「気」の消耗を伴うため苦手です。
そのため、岩盤浴やホットヨガは、温まるどころか「疲れやすさ」を助長する原因になることも。
ゆっくり入浴、軽いストレッチや体操、お腹や腰回り・首をじんわり温めるなど、優しく整えるケアから始めることがおすすめです。

鍼灸でのアプローチ
鍼灸ができることは、巡りを整えながらチャージさせることです。
深い呼吸が入り、内臓の働きがふわっと温まり、手足の冷えがゆっくりと引いていく。
自律神経が整うことで睡眠の質が上がり、疲労が回復しやすい体に戻っていきます。
一年でいちばんエネルギーを消耗しやすい冬だからこそ、体を満たし、立て直すチャンスです。
あなたの体を守るのは、他の誰でもない「あなた自身」です。
鍼灸やマッサージなどで「回復力」を高めることはもちろん、日常生活で「〜すぎているな」と感じる部分を、この時期に是非振り返ってみてくださいね。
次回は、この「電池残量を満たす」ための具体的な食養生と、鍼灸でのアプローチについてお伝えしていきます。
ご体調に合うヒント見つかり、より健やかに毎日を過ごすきっかけになりましたら幸いです。

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